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目に50%、脳に20%ストックされるDHA |
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DHAは脳細胞を活性化させ、神経組織の機能を高める働きを持っているため、頭の良くなる成分として有名です。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は青魚に多く含まれているオメガ3脂肪酸で、体内に入ったEPA(エイコサペンタエン酸)がDHAに変わって合成される成分です。
通常脂は温かいと液状化し、冷たいと固体化する性質がありますが、海に住んでいる魚から取れるため、その脂は冷たい状態においても固まらないという性質を持ちます。
DHAが注目されるようになったのは1970年代のイギリスの学者が「日本人の子供のの学力が高いのは魚中心の食生活をしているからだ」ということを研究発表した事が取り上げられ海外からも注目されるようになりました。
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DHAとEPAの違い |
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簡単にいうと、DHAは脳に、EPAは血液さらさらです。
DHAとEPAはどちらも体に必要不可欠なオメガ3脂肪酸であり、これは体内で作り出すことのできない成分です。
よくDHAとEPAはセットで名前を聞く成分ですが、どのように違うのでしょうか。
脳は脳内に入れる成分と入れない成分を選別しますがDHAは脳神経細胞に入っていける数少ない物質の1つです。
脳にある「血液脳関門」という関門を通ったDHAは「脳神経細胞」を活性化させ記憶力や学習能力を向上させます。
EPAは「血液脳関門」を通れませんが、体内に入ったEPAはDHAにも変化します。 EPAにはEPAにしかない素晴らしい特性を持っています。
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DHAが体内でストックされる部位 |
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だから目や脳が作られる成長期のお子様にも必要なのがDHA
人体のなかでDHAが1番ストックされているのが、目(網膜部分、視神経の細胞膜)で、その濃度はなんと50%もあります。
ですから目にとっても、視力にとってDHAというのは重要な成分というわけなんです。
次いで脳が2番目にDHAが多く存在している部位で、その脳の特に記憶を司る「海馬」といわれる部分の20%部分にDHAが存在しています。DHAを3週間取り続けた結果、記憶力が飛躍的に高まったという実験結果も報告されているほどです。
ですから、脳細胞にDHAが不足すると脳細胞の膜をつくることができなくなり、機能が衰えたり、細胞が死んでしまいます。
※その他、DHAは神経,心臓,精子,母乳中に多く含まれ局在していることが知られています。
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DHA(ドコサヘキサエン酸)の効果 |
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@記憶力、判断力を向上する効果 |
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DHAは脳を構成する約140億個の脳細胞の膜に存在し、脳内でも特に記憶や学習能力について担う「海馬」というところに多く集中しています。
DHAは脳内に入る成分ですので、脳に到達すると、神経細胞のニューロンなどが柔軟になり、神経伝達物質が活性化されて、情報伝達がスムーズになるという働きがあります。
そのため、脳内にストックされるDHAの量が頭の良さに関わっているいわれ、「脳の栄養素」として脳の発達の著しい乳児の飲む粉ミルクにも配合されているほど、期待されている成分です。
DHAを3週間取り続けた結果、記憶力が飛躍的に高まったという実験結果も報告されているほどで、DHAは記憶や学習能力を向上させるために必要不可欠な成分です。
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Aアルツハイマー型認知症に対する効果 |
現在、認知症は80〜84歳で約20%、85歳以上の方のうち、約40%の方が発症していると言われています。
この認知症には2種類タイプがあり、脳梗塞や脳卒中、脳出血など、脳の血管などが原因で起こる@脳血管性痴呆タイプ、そして脳内の海馬や側頭葉と言う部分に萎縮が見られる事で発症するAアルツハイマー病があります。(※アルツハイマー病は60歳以上の方に発症する病気で症状として「認知症」が現れるという事です。)
厚生労働省が推計した2012年の日常生活自立度U以上の認知症高齢者は305万人に上ります。この人数は今後増加することが予想され、2025年には470万人になり高齢者のおよそ5人に1人に上るとの推計を厚生労働省の研究班がまとめました。 政府としても、認知症の国家戦略をとらざるを得ない急増ぶりで、わたし達の10年後20年後が非常に心配になります。
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アルツハイマー型の患者に6ヵ月間DHAを摂取させると、計算力や判断力が高まるという結果が報告されており、DHAはアルツハイマー型認知症にも効果を発揮することがわかっています。
アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞が死んで萎縮していく病気ですが、DHAは神経細胞を修復し、残った神経細胞の働きをサポートするため、将来を考えると極力意識して摂りたい成分です。
また脳の血管などが原因で起こる@脳血管性痴呆タイプにはEPAが必要ですので、DHA、EPAともに青魚から毎日摂るべき成分といえます。
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B視力を回復する効果 |
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DHAは目にも大切な栄養素です。
網膜に含まれる脂肪酸の約50%はDHAで、網膜や視神経のDHAが不足してくると視力低下を招きかねません。
正常な目の働きのために欠かせない成分です。
また、DHAは神経細胞の発育を活性化させ、機能維持に重要な役割を果たしています。
DHAは記憶や学習能力を向上させるために必要不可欠な成分です。DHAが目に働く機能として…
@網膜や視神経の細胞膜を柔らかく保つ
A網膜で捉えた映像(情報)が速やかに脳に伝達される
B網膜の機能を示す「網膜反射能」が高まることが確認されている があります。
DHAは細胞膜を柔らかくするという作用があり、この作用によって細胞膜同士の情報伝達の受け渡しが活性化したり、 スムースになる事で
網膜に映った像が素早く正確に脳に伝達され、正しく処理されるようになるので視覚機能が向上につながるわけです。
DHAを積極的に摂取することで視力が改善するのは乳幼児から成人、そして高齢者にも期待できることは実験からわかっています。
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Cアレルギーを予防する効果 |
いまや、日本人の2人に1人が何らかのアレルギーを抱えていると言われるのが現状です。
原因のひとつとして高脂肪・高カロリーの動物性脂質およびオメガ6脂肪酸の摂り過ぎであると言われています。
アレルギー源物質としてヒスタミンやロイコトリエン、PAFなどがあるわけですが、それらの多くは体内の脂肪酸から作られることがわかっています。
特にオメガ6の過剰摂取によるものが非常に強力でアレルギー症の要因になりうるもので、DHA・EPAは、このオメガ6由来のアレルギー物質である「ロイコトリエン、PAF」の生産を抑制すると言われています。
またDHAには、アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などいったアレルギー症状や関節炎などを促進するそれ以外のアレルギー源物質の促進を阻害したり、作られるのを抑制する働きがあります。 したがって、アトピー性皮膚炎や花粉症,喘息といったアレルギー症状、関節炎などを緩和する効果も報告されています。
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D血流を改善する効果 |
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DHAには、血管壁の細胞膜や赤血球の細胞膜を柔らかくする働きがあるため、血流を改善する効果があると言われています。
また、勢いよく血液が流れても血圧が高くなるのを防ぐ働きもあります。
つまり、血流が改善され血液がサラサラの状態になります。
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DHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む食品 |
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DHAはお刺身や缶詰で摂取するのが望ましい。 |
DHAを意識して摂取したい方は、下記がおすすめです。 さすがに毎日トロのお刺身は難しいとは思いますが、やはりお刺身でいただくのがオメガ3脂肪酸をまるまる取れるのでベストです。
お好みは別として、焼き魚にしてしまうと、脂が20%落ちてしまうので、オメガ3としてのDHAを摂るには少し減ってしまいます。
DHAはマグロの脂身に沢山ふくまれており、マグロのような大きい魚は小魚をエサとしているので、食物連鎖によってDHAが濃縮されていき、マグロの脂身には、かなりの量が含まれ
ているわけです。
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食品 |
100gに含まれる量 |
まぐろのトロ部分 |
2877r |
サバ水煮缶詰 |
2370r |
まだい |
1830r |
ぶり |
1785r |
サバ |
1781r |
さんま |
1398r |
イワシ |
1136r |
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