涙は目が正常な働きをするように、外界のばい菌や異物から守ってくれます。 目を開けたままにしたり、涙の量が減ると、角膜の上に「ドライスポット」という乾燥した部分が出現します。普通はこうなる前にまばたきで表目を潤していますが、必要以上に蒸発するとまばたきをしても「ドライスポット」は残ったままになり、やがて傷つきやすい角膜が露出して「目が乾く」といった不快な状態になります。
※一般的に1分間に20-30回のまばたきによって、涙を運びますが、パソコン作業中などには、回数が約4分の1に激減してしまいます。
ドライアイの方は、全国に約1,000万人いると推定されており、誰もが発症しうる眼病です。
【ドライアイ自己チェックテスト】 □ 目が疲れやすい □ 目が痛い □ めやにが出る □ 理由もなく涙がでる □ 頭痛がひどい □ 目が重たい感じがする □ 目が乾いた感じがする □ 目がかゆい □ 光がまぶしく感じる
5つ以上、長期間に渡ってこれらの症状がある方はドライアイの可能性があります。
ドライアイの原因
「目が疲れた」と感じた時の原因の約60%が「目の乾き」であるといわれています。 これらの原因に注意しましょう。
ドライアイとコンタクトレンズについて
朝、起きたと同時にコンタクトを装着する事が習慣、という方はとても多いと思います。コンタクトは、角膜の上に直接のっている訳ではなく、角膜とコンタクトの間に涙が潤滑液となって目を保護しています。
目の表目にはまばたきの度に、新鮮な涙が運び込まれます。しかし、コンタクトレンズで角膜にフタをした状態になると、まばたきによる涙の交換率が激減し、なんと
・角膜表目にキズが広がる ・酸素や栄養分を運ぶ力が下がる ・細菌に対する抵抗力が下がる ・角膜表目にキズが広がる ・潤滑液としての働きがさがる
特にソフトレンズの方はドライアイや、長時間装着により、痛みを訴える方が多いのが特徴です。 痛みで装着不能になってから問題視する方が多いので、コンタクト使用は生活を快適にしますが、自然ではない事を理解した上、しっかり洗浄(タンパク除去)を行い、必要時以外は極力目を休ませるようにしましょう。
原則望ましくはありませんが、症状が軽度のドライアイであれば、注意をしながら使用することは可能です。但し、診断を受けた眼科の先生に確認が必要です。連続装着を短めに心がけ、「防腐剤」の入っていない「人工涙液」を点眼するようにしましょう。「カラコン命!」という方もいらっしゃると思いますが、菌が繁殖し後から大変な思いをする可能性を考え賢明な判断を心がけてください。少しでも異常を感じた場合は眼科医にご相談ください。 ※中〜重度のドライアイの方は、お医者様に数ヶ月の装着禁止の指示を受けると思います。また痛みでコンタクトがつけれる状態ではありません。
ドライアイの予防・対策は?
※目薬も差しすぎると、逆に乾燥する事もある為、適度にしましょう。※目薬をさす事に慣れてまわず、極力自然な涙で目を潤わす事が大切です。
※ドライアイにはルテインが効果的といわれています。