日本人の近視人口の割合は世界一の水準です。
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日本は世界でも有数のメガネ大国と知られています。 強度近視は眼球内の網膜の変性(変形)や萎縮などのために生じるもので、何が原因になっているのか、はっきりとはわかっていない事が多く、更に危険な視力障害を起こしやすい状態ともいえます。
近視度の分類は4段階に分けられています。
強度近視は、度数の単位D(ディオプターまたはジオプター、ディオプトリー)が、-6D以上あり、メガネをかけても満足のいく視力がえられない、重い近眼の状態です。
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弱度近視 |
−3D未満
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中等度近視 |
−3D〜−6D未満
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強度近視 |
−6D〜−10D未満
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最強度近視 |
−10D以上
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強度近視の方はこれ以上視力の低下が起こると危険です!
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若年でありながら、下記の危険な眼病を招く可能性が高まります。偏食せず、パソコンの使用時には休憩を取り入れるなど、生活習慣に注意を払い、眼科で小まめな検査を行って下さい。
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緑内障
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目の生活習慣病、遺伝の確率も高いといわれる緑内障。 しかし、食生活にも注意を払い、特に心あたりがないにも関わらず、緑内障を発症する方が強度近視の場合に多くいらっしゃいます。一般的に強度近視の人の約3%が緑内障を発症するといわれ、強度近視の方は特に高確率に発生するため要注意です。
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網膜剥離
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老化現象の一つである網膜はく離は、眼の網膜がはがれてくるもので、飛蚊症が前兆として現れ、網膜はく離を引き起こす場合が多くあります。視野が下半分欠けて狭くなったり、視力低下を生じ、そのまま放置すれば失明に至ります。
直接目への衝撃による網膜剥離を除き、一般に近視眼に多いとされています。網膜に変性や裂孔が早期に見つかると、レーザーでくっつけて予防できますが、網膜がはがれてしまうと入院手術が必要です。緑内障等を合併して発症するケースもあります。
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飛蚊症
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網膜内の透明な硝子体に混濁ができて、蚊が飛んでいたりゴミが浮いているように見える飛蚊症。 特に加齢と共に増加する生理現象と言われていますが、近視が強い方の場合、は若年からこの飛蚊症が発症するケースが多く見られます。通常、放置していても悪くなりませんが、危険な網膜剥離に発展する可能性があるので、注意が必要です。
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黄斑変性症
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網膜の中の黄斑部が急激な老化によって引き起こるといわれ、原因不明な場合が多い黄斑変性症。 一般的に60歳代から急増する、眼病ですが、稀に若年層にも見られる傾向があり、この場合「強度近視」の方に多く発症すると言われる危険な眼病です。
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白内障
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強度近視の人では普通より早く、30歳代で白内障が発症する方が多く見られます。 視力障害が起こり、明るい所でまぶしさを感じる様になります。
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